4.婚活とは

婚活という言葉は、2008年度、2009年度の流行語大賞にも2年連続でノミネートされるほどに大きな注目を長期間浴びた言葉で、その婚活という活動自体も、今やブームではなく、一般的に定着をした活動となりました。
そもそも婚活とは、2007年11月5日号の雑誌「AERA」の中で、社会学者の山田昌弘氏が使用したことが始まりです。そして2008年3月に山田氏とジャーナリストの白河桃子氏によって書かれた文庫「婚活時代」が話題を集めてたくさん発行されたことで、一般的にも知れ渡り、ブームを引き起こすこととなりました。婚活とは、「結婚活動」の略称で、結婚活動とは、結婚をするために行なう活動のすべてをさしています。婚活がブームとなった時に注目されたため、合コンに出席したり、結婚相談所や婚活サイトに登録したり、お見合いパーティーに出席してみるということが婚活だと思われがちですが、婚活はそのような活動だけには絞られません。就職活動において、説明会への出席や会社案内、面接試験だけを就職活動と呼ぶのではなく、OB訪問や試験対策、就職したい会社の研究もすべて含めて就職活動と呼ぶのと同様に、結婚を目的にしてエステへ通ったり、家事をしたり、料理教室へ通ったり、異性の知り合いの多い友達と連絡を取り合ったりすることすべてを、婚活と呼びます。ですから、婚活という言葉の定義は難しく、非常に広い活動をさしていることになります。

そもそも日本では、婚活といわれるような積極的な結婚へ向けての行動を行わなくても、結婚は自然な流れの中で多くの方ができていくものでした。それは、結婚適齢期になった男女に対して、会社では上司、近所では世話好きのおばさんなどがお見合いを進めてくれたり、同年齢の異性を紹介してくれたりしましたし、会社内や友達内で知り合って結婚するということが普通に行われていたからです。それが今では、上司が結婚について部下に話をすればセクハラといわれる可能性があったりするようになり、近所のおばさんがお見合いを進めてくれればプライバシーの侵害となったりするようになりました。また会社内や友達内で異性と知り合っても、“この付き合いがうまくいかなかったとき、その後の会社内や友達内での付き合い方が難しくなるから”という理由で、恋愛関係や結婚を前提としたおつきあいなどには進まないことの方が増えてきています。こういった状況に、さらに女性の社会進出やキャリア志向、結婚しなくても生きていける社会環境などの背景が重なって、現代日本では晩婚化・未婚化が非常に進むようになりました。しかしこれは、決して結婚したくないということを意味しているわけではありません。男性も女性も、結婚して子供を育て、家庭を築きたいという願望はあります。しかし、キャリア志向や結婚しなくても退屈しない毎日や性欲の解消などが可能な社会環境などから、結婚に対する価値観は大きく変わり、「好きで一生一緒にいたいから」ということは結婚する理由の主なものということではなくなり、その代わりに「結婚して自分にどんなメリットがあるのか」ということが結婚する理由となるようになってきました。そのため、結婚したいけれどメリットを相手に与えられなければ結婚してもらえないということになってしまったのです。そのメリットとは、経済的に楽になったり家事が得意だったりというものから、美人だったり格好良かったりするので連れて歩くと自慢になるというものまで、人によって様々です。そして結婚したいと願う人は、自分と結婚すればこんなメリットがあるということを言えるようになるために、自分磨きをするようになり、さらに自分と結婚すればこんなメリットがあるということをアピールする場として、お見合いパーティーへの参加や結婚相談所や婚活サイトへの登録が盛んになるようになりました。そして現代では、こういった流れを受けて、結婚したかったら以前のようにただ待っているだけでは不十分で、自分から積極的に結婚に対して行動を起こすという意味で婚活が必要な時代になってきたといわれるようになったのです。


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2019/6/25 更新